2022.08.10 アスリート委員会

強化普及事業(地域活性化)「オリンピアン派遣事業」を開催

令和4年8月9日(火)、アスリート委員会の強化普及事業(地域活性化)「オリンピアン派遣事業」を開催致しました。本事業1回目は、オリンピアン(メダリスト)であり、アスリート委員の松田丈志さんが、故郷の宮崎県へ訪問しました。

宮崎県総合運動公園ひなたプールにて強化合宿中の宮崎県水泳連盟強化指定選手へ向けて、松田さんが研修会、実技指導を行いました。まずは、中学生から高校生までの15人の選手へ向けて、約1時間半の研修会、2時間半の陸上トレーニング、水中トレーニングを行いました。

研修会で松田さんは、「目標を持つとは?」「自分事として考える」「自分で決めたことはやり遂げる」「スランプについて」「周りに応援される選手になることの大切さ」「栄養の取り方」等、選手へたくさんのお話をして下さいました。

今回、参加した選手からは、「世界一の練習の話しや松田選手の人生経験など私が知らなかったことを丁寧に教えてくれました。」、「元オリンピック選手に教えていただける機会は中々ないので、とても勉強になりました。」、「オリンピアンとの距離感が近く、双方向の講義や実技指導で満足でした。」、「トップ選手から技術面のことなど沢山聞けて、とてもいい機会になりました。」など、感想を頂きました。選手たちのモチベーションアップに繋げるきっかけ作りができたと思います。

本事業を終えた松田さんは、「本事業の1回目を地元宮崎でやらせて頂きました。宮崎県では長年普及と強化が課題になっている事は理解していましたが、国体に向けた県合宿としても規模が小さく(参加者が15名)地元出身者としても協力できる事をやっていかなければと改めて感じました。また、1日選手やコーチ達と過ごす事で、その県独自の悩みや課題など話が聞けて、勉強になりました。各地方によって課題は様々だと思いますが、それらの情報が集約されていく事で解決方法を見出せる可能性もあると感じました。参加している選手達は真面目で意欲が高かったです。それらをサポートして行く事が大切だと感じました。」と選手への手ごたえと本事業で得られる可能性についても語って下さいました。

宮崎県水泳連盟の水島千江子理事長は、「今回、記念すべき第1回が宮崎県であり、オリンピアンに来県して頂き指導を仰ぐことは喜ばしい反面、国体等で結果を残せない不甲斐なさを感じました。講師は本県出身の松田丈志さんに研修会をやって頂きました。本県出身とあり選手も親しみやすく、はじめは緊張していた選手たちも時間が経つにつれ、質問が多くありました。選手に寄り添った内容でとても良いものでした。宮崎も2027年に国スポが開催内定しました。この機会を次の選手へと繋げていき、一つでも順位が上がるよう頑張って参ります。今回このような機会を頂き、また大変良い企画であり、地方にとってはとてもありがたい企画に感謝申し上げます。」とお言葉を頂戴しました。

本事業は、オリンピアンが各都道府県を訪問し、選手たちへの激励だけではなく、研修会と実技指導で経験や技術を共有し、世界を目指す選手の強化普及の一助になれるようにと思い、本年度からスタートさせました。トップを目指す全国の選手へ向けて、より良い刺激を届けていけるよう継続していきたいと思います。今月末には、香川県でも開催予定です。

本事業を開催するにあたり、ご協力を頂きました宮崎県水泳連盟様、参加選手の皆様、関係者の皆様、そして松田丈志さん、ありがとうございました。